新世紀の卵展
〜沖縄シーサー厨子甕〜  2008.2.7-3.7


【作品紹介】
厨子甕とは、火葬以前の沖縄の習慣であった改葬において、洗骨した遺骨を納める「骨壺」のこと。沖縄の墓は、亀甲墓(カメヌクー)が有名であるが、
このデザインは女性が寝そべって股を広げたかたちでもあり、甕を収める穴はいわば産道といえる。死んでから生まれた道を通って後生に帰っていく、
「母体回帰」の大らかな思想といえます。(参照:OkinawaCultureArchive、WonderOkinawa)
シーサーは除災招福を願う“守護神”としてひろく親しまれているものですが、死者の魂を守る意味で厨子甕や石棺に置かれたりもしています。
「新世紀の卵展」での厨子甕はシーサーを男性性として捉え、その背面には女性性を表現しています。男と女がひとつになり、新たな生命に繋がっていく。
それは時には陰と陽をあらわし、不可分のものである。
--連綿と続き、育まれてきた島の“祈り”を現代の生活に息づく芸術として造形し、より自由でポップな伝統として機能させていくことで伝わることがある。
後生と今生が緩やかにつながった独特の風景をもつといわれる沖縄、現在でも折に触れ先祖との対話を大切にする(ゆえに本展覧会も旧暦正月)。
人々の生活から生まれたシーサーは、沖縄のプリミティブアートでもある。
蛍光色のスプレーで彩色された造形はこれからも、未来に向かって常に伝統を揺さぶっていくものであり、また揺るぎない伝統を持つ島の文化に敬意を表す
ものである。

 

天才光男EXHIBITION!!→POSTER

ディグニティー青山は「いのちの尊厳」を社会に発信する拠点”--このギャラリーの理念に共感して史上初の「厨子瓶」の展覧会だ!
厨子瓶は骨壺であると共に琉球・沖縄の生みだした超イカしたアートである。厨子瓶はシーサーと共に、「いのちの芸術」なのだ!
伝統的な登窯で焼成した“やちむん” の厨子瓶はもちろん、「漆喰シーサー厨子瓶」も初披露。これぞ天才光男(またの名をMMシーサー)
の真骨頂、
となろう!がんばるぜ!!是非、ご覧下さい!!

supporting:小松音響研究所 / 沖縄アートセンター

 

於)ART GALLERY 'D'  東京都港区南青山6-8-18 ディグニティー青山B1F.
2008年 2月7日(木)〜3月7日(金)--作家在廊日2/7〜2/11、3/5〜3/7--
12:00pm〜7:00pm(最終日3/7は5:00pmまで)

オープニングパーティー開催:2月7日(木)6:00pm-8:00pm